Cheap Trick at武道館(レガシー・エディション)DVD

youtubeで武道館ライヴの結構きれいなものがあって、やっぱり欲しくなり中古をamazonで購入。
熱心に聴き始めた中坊の頃トム・ピーターソンが既に脱退し低迷期真っ只中だった上に元のさやにもどって復活した頃には熱が冷め気味になっていた(笑)、というすれ違いもいいところのバンドだが、個人的に特別なバンドであることは間違いない(低迷期もアルバムの出来はよかったんだけどね)。今回このDVDで遅ればせながら伝説のライヴの様子を実感することが出来た。
それにしても皆若い!ハツラツとしたパフォーマンスは前座以外で大きな会場でやるのがはじめてという初々しさにあふれている。またどの曲にもストレートでポップなロックンロールの魅力をシンプルに伝えていることをあらためて感じる。メンバーの動く姿をみるといろいろな逸話を思い出すね(トムの千羽鶴のベースは12弦のはずだよな。あとスリムでびっくりバーニーのドラムスティックはホントにでかいんだな、とか)。個々の力量は必ずしもロック史上のトップリストにあげられるとはいえないと思うが、メンバーのバランスが絶妙で存在感を発揮し、ある意味‘バンドのマジック’を体現したようなグループでもある。ファンとの長く親密な関係もあって、みていて幸福な気持ちにさせてくれる貴重なバンドである。付録の2008年ライヴ映像やインタビューでは巨大化したロビンに苦笑させられるが、当時の裏話も含め楽しいDVDだった。