PINK‘ゴールデン☆ベスト ULTIMATE’

 PINKのベストが出ているのをレコードコレクターズのインタビューで知り、慌てて購入。早く言ってよ〜。<誰にいってんだよ(笑)
 PINKという名前のミュージシャンはやたらといろいろいて紛らわしいのだが、このグループは1980年代に活躍した日本のロックグループ。個人的にははじめてファンになった日本のグループ。福岡ユタカ、矢壁アツノブ、ホッピー神山岡野ハジメ、スティーヴ エトウ、渋谷ヒデヒロという凄腕ミュージシャンで結成され一般にはニューウェーヴシーンから出てきたという位置づけで衣装とかメークとかそんな感じだけど、資質はファンクロックグループ。ニューウェーヴ風味の泥臭くないファンクロック、ということではプリンスとかにも通じるのかな※。とにかくリズムがカッコいいんだよね。個性的なヴォーカルの福岡、マッドなセンスのキーボードのホッピー(日本のバーニー・ウォーレルではないか)、ベースの岡野(プレイ姿もカッコよかった!)が特に好きだったなあ。結成の流れは腕利きのバックミュージシャンが自分たちのグループを作ったということで、古い洋楽だとTotoに近いのかなあ(Totoあんまり好きじゃないけど)。
 もう一つの特長はSFセンス。1987年PSYCHO-DELICIOUSの中にはScannerという明らかにサイバーパンクを意識した曲があるし、同年にその名もズバリCYBERというアルバムも出している。明らかに早い。
 インタビューでは「売れなかったので解散」(<Totoと全然違うぞ(笑))「再結成は絶対ない」とか予想通りのクールな発言がいかにもらしかった。本当は全アルバムCD化して欲しいけど、なかなか難しいかもしれないので、とにかくこのベストが一人でも多くの音楽ファンの耳に届くことを祈ることにする。

※80年代に音楽ファンとして自分が影響を受けたグループをまとめるとこうなる。「オレが好きなのPがつく、PINK・プリンス・P-Funk」ってね!