『ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』 三上延

鎌倉の古書店を舞台にした人気ミステリ。既にテレビドラマ放映をしていて、読むのは後になった。基本的には一話完結だが、登場人物のやや入り組んだ関係が次第に明らかにされる連作長篇なのがポイントで、ライトノベルのフォーマットだが荒くなく周到に出来ている感じ。SF関係のレア本も数多く登場するのでSFファンにもウケているのだろう(1971年生まれという世代のせいだろうか)基本的に原作に忠実だがテレビの方での演出の違いが媒体の違いを感じさせそれも興味深い。またイラスト含め地元民としてはいろいろ場所を思い浮かべさらに楽しめる。

※追記1 レーズンサンドの下りは小川軒だろう。大船店のようだが、これは昨年閉店したらしい。 → http://kamakuraogawaken.sblo.jp/article/54754960.html
※追記2 著者インタビュー → http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi122_mikami/20120118_4.html 
藤沢育ちなのか。有隣堂の下りは地元なので親しみがわくな(笑)