『13のショック』 リチャード・マシスン

 英題は‘SHOCK!’で、マシスンといえばやはり恐怖。しかし怪奇や怪異ではなく、SHOCK!であるところがミソなんじゃないかな。という訳でマシスンにキングが影響を受けたのもなるほどの洗練された恐怖小説集。アイディアそのものは古い感じのものもあるが、切り口がうまいのでさほど気にならない。「死の宇宙船」がベストかな。「休日の男」「死者のダンス」「陰謀者の群れ」「種子まく男」も恐ろしい。