『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

 欲望のおもむくまま好奇心のおこるがまま、ヤバイ稼業にも平気で首を突っ込む自称「何でもやってやろう屋」元私立探偵の成瀬将虎(トラ)。裕福な久高家のおじいさんが霊感商法をめぐって謎の死を遂げて、トラと同じフィットネスクラブに通う久高家の愛子はトラに捜査を持ちかける。一方、トラは自殺を図った麻宮さくらを助け恋愛ともつかない仲になるが・・・。2003年に刊行され、このミスなど随分話題になった一作。後半畳み掛けるような現代ならではの謎解きには確かにびっくり。しかし正直あんまり好みではないかな。もっとありえないぐらいの馬鹿馬鹿しさが漂ってるどんでん返しの方が好きかもしれない。意外性はあるけど、ネタとしては常識的の部類。
 全然関係ないけど、七連敗に落涙。これが実力か。交流戦で巻き返しを!<よこはま