ビルボードライブ東京に2回行ってきた〜ロス・ロボスとP-Funk〜

 たまたま近い期間にビルボードライブ東京に行きたいアーティストが2つ登場。1/19ロス・ロボスと1/22ジョージ・クリントンParliament/Funkadelicを観てきた。
 ビルボードライブ東京はなかなか独特な会場で、いわば高級なライブハウス。アーティストかぶりつきの席は複数で食事などを楽しむ仕様になっている。個人で行く場合横の(事実上2階席になる)カジュアルシートになってくる。今回はどちらもカジュアル。また基本的に2部構成で、家が遠いのでいずれも1部のみに参加(笑)

 さてロス・ロボス。とにかく一度は観たかったバンド。特に90年代のミッチェル・フルーム&チャド・ブレイクと組んだ不可思議なサウンドは浮遊感たっぷりで気持ちよく、変名バンドのラテン・ボーイズのアルバム(こちらもその二人組がからむ)も抜群によくて当時聴きまくった。ただ近作は評判はよいようだが、こちらの怠慢でほとんど聴いておらず。そうはいっても観ておきたかったので今回参戦。序盤はアコースティックなラテンを続けて、次第にロック色を強めていくパターン。さすがに百戦錬磨のバンドで余裕で客をのせていく。アンコールはラ・バンバでもちろん最高潮だったが、個人的にはKiko and the lavender moonがよかったなー。ああいう曲調、つまり上記の頃のものをもっと聴きたかった気がするなあ。もっと長いライブを観たいが、なかなか日本側が呼びづらいというようなこともあるらしい(大きいとこだと席がうまらないのかな・・・)

  次はジョージ・クリントン。こちらの方は短めの枠を割り切って考えたかのように初めからもうガンガンいく感じ。FlashlightやAtomic dogなどを中心に有名曲のフレーズを挟んでいく感じ(すいませんsetlistとかは作れないんです)。コンパクトに徹したせいか他のグループとの兼ね合いを気にしないですんだせいなのか東京Jazzの時よりよかった気がする。ベリータ・ウッズのヴォーカルのパートとかションダ(クリントンの孫)のラップのパートとかの歌詞はどんなのか知りたいな。80年代にP-funkが再評価されはじめた頃に聴き始めたが、当時オリジナルアルバムすらなかなか手に入りにくかった。なので、クリントンが登場した時、そしてFlashlightが始まった時の場内の異様なテンションの高まりにはホントに興奮を隠せなくなる。やっぱいい音楽は残るんだよなあ。壇上にも客を数名乗せての大サーヴィスもよかったね。それにしても(髭が黒くなって一見誰?と思った)クリントンの求心力というのはハンパない。元々踊れるわけでもないし歌も決して巧い人ではないのだが、ファンキーを体現したような存在で場内をグイグイリードしていく。是非長生きしてこれからも元気な姿を見せて欲しい。

 ステージの後ろのカーテンは公演が始まる間は閉められているのだが、開いていると夜景の中スケートリンクが見えてなかなか綺麗。ただステージが狭くて、向かって右の方のカジュアル席からも控え室からアーティストが出てくるのが見えて、あれは演奏をする方もやりづらいのでは。全体として、時間の制限・席の選択の幅の限定(食事などをしないと近くで見られない)・高めの値段設定などハコとしては微妙。R&B系のアーティストなどラインナップは素晴らしいだけになんとなく惜しい会場である。どうしても観たいアーティストについては今後も行くとは思うが・・・