『ビブリア古書堂の事件手帖3〜栞子さんと消えない絆〜』 三上延













  


TV版でSFファンの注目を集めた『たんぽぽ娘』が収録されている巻。『たんぽぽ娘』自体は甘口でそんなに好きじゃないんだよなあ。それに関する本書での謎解きの方も普通だったかな(笑)。『ジュリアとバズーカ』は栞子さんに貸してほしいかも。母親と栞子さんの秘密が話の軸になるつつある。ということはそれが明らかにされるのが本シリーズのクライマックスになるのかなあ、とか想像。本書で扱われていた本では『春と修羅』を手に取りたくなった。「金をもつてゐるひとは金があてにならない/〜」そうだよなあと感じるような一節が登場する。 全然関係ないが鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れた件はちゃんと入っていて、見返しのイラストも倒れた後の状態になっている。こういうのは地元民的に嬉し
いんだよな(笑)

※五浦君はワトソン役だから驚いてばかりいるわけだが、TV版の俳優さんは背が高くて驚く顔がよく似合っているから選ばれたような気がしないでもない(笑)