国書刊行会SF

『奇跡なす者たち』 ジャック・ヴァンス

奇跡なす者たち (未来の文学)ジャック・ヴァンス国書刊行会発売日:2011-09-26ブクログでレビューを見る» 異世界構築のマエストロ、待望の傑作選(本邦初!)の登場である。もちろん最高の一冊である。「フィルスクの陶匠」 惑星フィルスクには見事な陶磁器を…

『ライト』 M・ジョン・ハリスン

ライトM.ジョン ハリスン国書刊行会発売日:2008-09ブクログでレビューを見る» 本国での評価と日本での評価にずれがある人には興味をそそられる。日本ではニューウェーヴSF作家としてサンリオで『パステル都市』が紹介されたきりだったが、本国の英国さらに…

『ダールグレン』刊行記念トークショー 丸屋九兵衛VS柳下毅一郎@三省堂書店SFフォーラム

丸屋さんファン(P-Funkファン、丸屋さんが編集長になってからのbmr定期購読者)、柳下毅一郎さんファン、ディレイニーファンでもあるまさにオレのための企画だよ!と思ったイベント。『ダールグレン』刊行にふさわしい事件的な企画じゃああ!ええええ、もち…

『ダールグレン』(1)(2) サミュエル・R・ディレイニー

とりあえず読了。 なんらかの災厄で崩壊した世界、記憶障害のある主人公(キッドとよばれている)が時間の流れのゆがんだ町を徘徊する、という感じの話。 伝説的な作品でまさかの翻訳刊行。1975年刊行当時にはベストセラーになる一方で賛否両論を巻き起こし、…

『歌の翼に』は9月刊行予定

少し前に情報がアップされていたのでご存じの方も多いと思うが、ディッシュ『歌の翼に』がようやく出そう。なるほど<未来の文学>に組み込まれたということなのね。いずれにしても良かった(今度は『ダールグレン』の方が心配になったり)。

お!これは!

こちらを拝見してたら(いつも楽しく読まさせていただいてます)、『歌の翼に』の再刊が国書刊行会2009年のラインナップに登場! ちょっと安心。予定通りの刊行を祈る。 その後、消えた!え!何!?(茫然)(1/28追記) うわ!復活した!(一喜一憂)

どん底は果てしなく、そしてヴァンス

いつまで続く横浜負け地獄! オレはともかくこれだけの野球愛を持ったノッサンをこれ以上泣かせないようにして下さい。 と暗澹たる気持ちだったが、全く関係ない情報で少し気を取り直した。でもヴァンスで三巻ってマジですか!?

『ゴーレム100』 アルフレッド・ベスター

これは恐るべき作品だ。 二十二世紀の超格差社会<ガフ>。スラム化している一方で、富裕マダムがお遊び降霊術をやっている滅茶苦茶な社会。なぜそんなことになっているかというと、 豪勢な<オアシス>のなかで守られた生活を送ることができ、(中略)ガフ…

ネタかぶる

まだ途中だけどやっぱり『ゴーレム100』面白い。いかにもベスターらしいネタ満載で。 ところで『ゴーレム100』は<欲求不満有閑マダム(中略)が戯れに降霊術に手を染める>話(山形さんの解説より)から始まるが昨日TVで観た映画が偶然同じ冒頭だったので驚…

『グラックの卵』 浅倉久志編訳

これは嬉しい♪肩の凝らないユーモアSFが並んでおり、楽しい。楽しいんでひとつひとつコメント。「見よ、かの巨鳥を!」 宇宙から巨鳥が飛んでくるというそのまんまの豪直球バカSF。 50年代なのに不思議と古く感じない。「ギャラハー・プラス」 酔った時だけ…