2010-01-01から1年間の記事一覧

『雨の朝 パリに死す』 フィッツジェラルド

長崎に行ったときに購入した短篇集。 好評で長篇との関連もあるもの、というように解説に書いてあるので日本独自編集なのだろうか。「カットグラスの鉢」 妻の浮気からギクシャクした関係になってしまった裕福な夫婦。溝を埋められないまま時は流れて。徐々…

驚き

横浜が最低なので大リーグの話題でも書くか、と思っていた。話題の大型新人ストラスバーグの話題でも。しかしTVで断片的にしかみられなかったので結局いったんはスルー。うん、でもこれはやはり衝撃だよ。 凄いデビューだった、らしい。いやこの記事で驚いた…

映画‘ソウル・パワー’

先日‘月に囚われた男’を観た時、チラシで知って行くことにしたのがこの映画。6月12日に観てきた。映画に行くようになると芋づる式に続けて通うようになる好見本。宣伝は大事ということかな(同じ劇場ではないが)。公式HPはこちら。 1974年ザイール、アリ対…

『エコー・パーク』 マイクル・コナリー

以前から気になっていたマイクル・コナリーの人気シリーズ、“ハリー・ボッシュ”。老後に取っておこうかと思っていたが(笑)、とにかく面白いものを読みたくなったので手に取った。なるほどこれは評判通りで、まさに巻を置く能わず。大満足。 ロス市警のハリ…

ついに7連敗

ついに7連敗。ただ言えることがある。 全く意外ではないことだ。清水が勝てなかった時点でその後の連敗は予想されたようなものだ。 結局は場当たり的な補強でしかなかったことが露呈してしまったし、投手陣の地力も全くついた様子がない。 もう想像される手…

『せどり男爵数奇譚』 梶山季之

古本屋や古本市によく行くといったって、買うのは自分が昔新刊で買い損なった本でせいぜい30年くらい前のもの。本書に登場する様なディープな古本の世界など全く未知のものだ。いやー古本の世界も奥が深いのう。 文筆業を営む語り手‘私’の友人、華族出身の古…

連敗

横浜たそがれ(ものごころついてから何千回と聞いてきた・・・)。 大敗に続いて、劇的な逆転ホームランによる連敗。 清水でしか勝てない最悪な状況から全く脱する気配が感じられない。やがて清水ももたなくなるであろう。 交流戦3年連続最下位が射程圏内に。…

‘ダーティー・ハリー’2〜5

NHK-BSでよくやっている、関連映画を片っ端から(笑)放送し続けるシリーズ。今回は‘ダーティー・ハリー’だった。録画して2〜5を観た。1は見逃したのかと思ったら今回はやっていなかったようだ。備忘録的に雑感を。2. 悪質な犯罪者が次々と殺害される事件が起…

ああそうだ4年経ったんだ

いつのまにかこのブログを始めてから4年が経ってしまいました。 去年よりさらに気づのが遅れてしまったなあ。twitterで書くことが多くなっておりますが、整理して書けるのでブログはブログで続けていきたいと思っています。微妙に書く題材がずれるところも…

『<新パパイラスの舟>と21の短篇』 小鷹信光編・著

少ーしずつ読んだから、読了までに約2年ぐらいかかってしまった『<新パパイラスの舟>と21の短篇」。テーマ別のミステリに関するエッセイとそれぞれにおまけの短篇がつけられた小鷹信光による何とも贅沢な一冊。 昔掲載された文章がそのまま載せられていて…

今度はサヨナラ負け

またどん底に逆戻りかよ!>横浜 サヨナラホームランより27イニング連続無得点がヒドいなあ。ここ数年ヒドい記録がいくらでも登場してくる印象があるよ(苦笑)。

なんなのよ

さんざん期待を裏切られ続けた吉見に零封ってなんなんだよ! 貧打ぶりに怒りを覚えるぞ! 結局負けたし。アホか!! あと全体に交流戦でセリーグが弱過ぎだな・・・。これは実力差かもな・・・。

Kij Johnson `Spar'を読んでみた

いつも最新の洋書情報を提供して頂いているここやこちらで話題になっていて、オンラインで公開されていたので、とにかく読んでみた。 いきなり冒頭から<宇宙船内で彼女とエイリアンがファックし続けている>描写から始まる衝撃的な作品である。乏しい英語力…

『空洞地球』 ルーディ・ラッカー

さて久々に(10年ぶりぐらい?)奇想ハードSF作家ラッカーを読んでみた。 舞台は1830年代のアメリカ・ヴァージニア州。主人公の文学少年メイスン・レナルズは15歳になり奴隷と共に初めて旅に出るが、早々にお金を騙し取られてしまう。何とか取り戻そうと焦る中…

『バットマン:キリングジョーク 完全版』 アラン・ムーア ブライアン・ボランド

完全版といっても初めて読んだわけだが。 表紙が全てを示している話だなあ。狂気のジョーカーの深層に迫ったという作品。 アーカム・アサイラムを抜け出したジョーカーの狙うものとは。並行して語られるジョーカーの過去が物悲しい。 もう一編の「罪なき市民…

ミュージカル‘ドリームガールズ’

さて珍しくミュージカルなぞ観に行ってきた。 映画でもお馴染みブロードウェイミュージカルの‘ドリームガールズ’が日本にやってきたからである。ミュージカルを観に行くのなんてニューヨークに旅行に行って以来である。たぶん17年前、いずれにしろ前世紀のこ…

交流戦

ダルビッシュに勝つとは夢の様だなあ。 なんとか交流戦5割でいけないかな。先発陣が苦しいが・・・。

NHK-BShi ヒッチコック特集

NHK-BSのハイビジョンで4月末から5月初めまで8本のヒッチコック映画をやっていた。その全部を観たので感想を、と思っていたのだが何と最初の「めまい」を録画失敗。あー情けなや。でも他は観たから感想は備忘録として残しとくことに。「知りすぎていた男」(1…

6連敗

あっさり交流戦4連敗の6連敗。先発投手陣が崩壊し、打線も不調で先が全く見えてこない・・・。>横浜

紀伊國屋書店ワールド文学カップ

もうすぐ閉幕だが、紀伊國屋書店新宿本店でPickwick Clubによるワールド文学カップが開かれている。PIFA主催らしい(笑)。先日眺めるだけのつもりで訪れたのだが、なかなか見慣れないラインナップにつられてついつい6冊購入。ちなみに無料の小冊子も気合が入…

『未来警察殺人課2』 都筑道夫

以前感想を書いたものの続篇。やっぱりあの手この手で飽きさせない。「マンハッタン・マンハント」 新しい興奮剤を発明した天才医師に犯罪傾向あり、というこで星野はニューヨークへ。新薬をめぐる陰謀があるのか?派手なアクションが楽しい作品。「空白に賭…

『ペット・セマタリー』 スティーヴン・キング

妻と幼い子ども二人と共にとある田舎町へ引っ越し、再出発をしようとするルイス・クリード。慣れない土地に不安を感じていたが、ほどなく気のいいジャドという老人と親しくなる。そんなジャドの土地案内の中に、墓標が同心円状に並べられた奇妙なペットの共…

SFセミナー2010

5/1にSFセミナー例年通り昼の部のみ参加。私的レポートを。1.小川一水インタビュー まだ一冊しか読んでいないので雑感程度で失礼。自分の著作の分類や特徴を整理して語る姿に、かなり理知的に作品を構築していく方である印象を受けた(官僚のようなタイプの…

緊急(笑)野球ネタ

なんと6点差を逆転勝ち!いやー久しぶりだなーこんなの。必死の補強のおかげもあるけど尾花監督はよくやっていると思うよ。とにかく上位に喰らいついていって欲しい。 関係ないけど、埼玉西武の巧打の外野手栗山巧のテーマソングは、CKB「あ、やるときゃやら…

京都へ行った2010?

さて次の日。半日(+α)ぐらいで急いで回る。まずは下鴨神社へ。賀茂川。 美しい参道を通って。本殿へ。 尾形光琳の紅白梅図屏風のモデルになった梅がここにあったとは不勉強ながら知らず、何かすごく得した気分。で、巧く撮れなかったし花も終わったから分…

京都へ行った2010?

先週末所用を兼ねて京都を見て回った。今回のテーマは・・・思いつかず行き当たりばったりで(笑)。取りあえずなかなか行く機会がなかった宇治へ。宇治川です。 そして平等院へ。上は入口にあった藤。平等院は左右対称の姿が美しい。鳳凰堂というだけあって…

『T・S・スピヴェット君 傑作集』 ライフ・ラーセン

このようなタイトルだが、架空の主人公の傑作集に解説がつくようなメタフィクションを想像した人はハズレ。図やら註釈やらふんだんに盛り込まれ先祖の手記が間に入ったりするものの、基本はオーソドックスといってもいいくらいの小説。 主人公T・S・スピヴェ…

『アイ・アム・レジェンド』 リチャード・マシスン

またまたマシスン。何といってもリーダビリティの高さがいいんだよなあ。ホントに読者を楽しませてくれる。 夜になると奴らがやってくる。ネヴィルはドアの表にニンニクをぶら下げ、孤独に耐えながら夜が明けるのを待つ。悶々、鬱々としてアルコールに溺れな…

『ヒー・イズ・レジェンド』 クリストファー・コンロン編

『運命のボタン』に引き続き、マシスンものを読む。こちらはトリビュート・アンソロジー。原書より収録短編が少ないらしいのは残念だが、話題性豊富な顔ぶれがずらり。(○が特に面白かったもの。<>内は元ネタとなったマシスンの作品)「スロットル」ジョー…

映画‘第9地区’

ツイッターの皆さんのおすすめに従い、時間をつくって観に行った。エイリアンものの新境地を開く傑作。新人監督ならではの野心的な試みがみられ、映像・ストーリー共に新鮮。これは観ておいてよかった。以下紹介と感想だが、出来るだけインプットが少ない方…